沖堤渡船の案内

最終更新日:2007年12月16日

沖堤は陸続きではないので、そこで釣りをするには船で渡る しかありません。沖堤には、「渡船屋さん」が定期的に船を 出して渡してくれます。では、その渡船屋さんを紹介しまし ょう。

■場 所
横浜港の沖堤への渡船は、山下橋近くの釣り宿から出ていま す。山下公園の前の道を通り、山下橋を抜けて最初の信号の ちょいと手前、左側に数件の釣り宿が並ぶ路地があります。
(写真:釣り船店小路)
数件ある釣り宿のうち、山本、鈴木、渡辺の3軒が沖堤渡し をやっています。その他の釣り宿は、沖釣り専門です。わた しがよく利用するのは、一番奥にある「渡辺釣船店」です。
釣り宿街の地図はこちらへ
(地図の中央が釣り宿街です)
■店 舗
店は最近建て直したばかりで、なかなか清潔です。それまで は、ガラスの引き戸をガラガラと開けて入る昔の駄菓子屋さ んのような雰囲気の店でした。あれも、なかなか情緒があっ てよかったんですけどね。
(写真:渡辺釣船店の外観)
店に入ると、壁一面に貼り付けられた魚拓が目に入ります。 これを見れば、いつごろ、どこで、どんな魚が釣れるのかがだいたいわかります。
(写真:店内の魚拓)
■船と乗り場
渡船屋さんでは、下の写真のような船で沖堤に渡してくれま す。乗船時間は、遠い場所でも15分くらいです。
(写真:渡辺の渡船「神功丸」→現在はもっと新型になっています。)
船は店の裏の桟橋から出ます。船は何隻か泊まっていますが 通常、渡船に使う船は右側の奥の船ですから、「乗り合い船」と間違わないよ うに乗船しましょう。
(写真:桟橋)
船は午前6時から午後6時まで、1時間おきに出ます。ただ し午後1時は協定により出船しません。なお、その時間に行 き帰りとも客がなければ船は出ません。3月からは「半夜」(はんや) といって、午後8時30分に一便だけ出ます。夕まづめに黒 鯛やスズキを狙う人は、これを利用するとよいでしょう。
ちなみに、定休日は毎週木曜日(祝日の場合は営業)です。
船に乗る時は、店で渡船料を払い、乗船名簿に氏名や行き先 を書いて、船で待っていてください。一応、出船前に船長が 渡船先を聞いてまわりますから、降りたい沖堤の名称と帰り の時間を告げてください。ここで行き先を考えているようで は、出船が遅れて他の客の迷惑になりますから、行き先は事 前に決めておくようにしましょう。
■料 金
渡船料金は、どの沖堤も往復で一律2500円です。女性と中学 生以下の子供は2000円です。2500円でサービス券が1枚 もらえます。このサービス券13枚で、渡船が1回無料にな ります。車で来た場合は駐車料金500円が必要です。キー は店に預けてください。以上の料金はすべて内税です。
■エ サ
渡船屋では、釣りエサも販売していますから、エサはほとん どここで調達できます。活き餌は、ここで仕入れた方が いいでしょう。氷などもあります。
(写真:釣り餌料金表 2006年7月現在)
■その他の販売物
店では、簡単な仕掛けや道具も売っていますから、忘れた場 合でも、たいていのものは補充できます。竿やリールを忘れる人はい ないと思いますが、最悪の場合は貸し竿もあります。
(写真:仕掛け等の販売棚)
渡船店では、飲み物や食べ物は売っていません。そういうも のが必要な場合は、すぐ前の店でパン、カップラーメン、飲 料などが調達できます。
(写真:店舗前の菓子店)
■トイレ
トイレは、エサを売っている建屋の二階にあります。沖堤に はトイレなどありませんから、特に女性は必ずここで絞り出 してから行くようにしてください。洗浄器付きのきれいなトイレ ですよ。排泄音を隠すための「音姫さま」もついてます。
(写真:左手の四角い箱が「音姫」)
■駐車場
店の前には13台分(一律500円)ほどありますが、 繁忙時期には満車になってしまいます。午前7時以降はほとん ど入れないと思った方がいいでしょう。その場合は、山下橋 を渡った埠頭の契約駐車場(組合駐車場)にまわされます。 (こちらは無料です)地図を渡されて、自分で置いてくるこ とになります。出船の時間に近いときは、その駐車場付近ま で船が行くので、そこから船に乗ることもできます。グルー プで行く場合には、できるだけ1台の車に同乗するようにし ましょう。ちなみにバイクや自転車は店の裏側に無料で置け ますよ。
(写真:店舗前の駐車場)
(写真:店舗裏の駐輪場)
■ネコ
桟橋で堂々とくつろぐ、このネコは、言うなればこの店のマ スコットです。飼い猫ではないんですが、この店を自分の家 のように思っているみたいです。クールな奴なので、あまり 馴れ馴れしく撫でたりしないで、ほっておきましょう。
※渡辺の娘さんのご指摘によれば、このネコは、晴れて「飼  い猫」になったそうです。(2007/12/16記)
◆◆ご注意!◆◆
◆出船の時間や、沖堤あがりの時間は厳守しましょう。一人のために
 船が遅れると迷惑になります。
◆スパイクシューズは船を傷めますので、できればゴム底やフェルト底
 の靴にしましょう。沖堤上でもスパイクはガチャガチャ音をたてるので
 嫌がられます。
 また、海苔などが付着している堤防では、スパイクはかえって滑りや
 すく、危険です。

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