横浜港沖堤のキス釣り

最終更新日:2006年7月3日

■キスについて
キスはテンプラの素材として馴染み深い魚ですからどんな味かは 女性でもよく知っているでしょう。ただ、頭のついた形はあまり 知らないかもしれません。上の写真のように白いスラっとしたき れいな魚です。一般に見られるのは「シロギス」という種類です。 キスは主に砂地に棲息しており、数匹が群れをなして一定範囲の 海底近くを回遊しているようです。キスは針掛かりすると、その サイズからは想像できないほど強烈な反応があります。竿先をブ ルブルと震わせたかと思うと、グィーンと引っ張っていきます。 これがキス釣りの醍醐味です。
また、キスはテンプラはもちろんですが大型のものは、刺し身や 寿司ネタにしたり塩焼きでも、とてもおいしい魚です。
このようにキスは釣り味、食味ともに魅力的な魚です。
■釣 期
横浜港内でのキス釣りの時期は、5月頃に始まって7、8月の真 夏が盛期となります。真夏には日光を遮るものが何もない堤防の 上で釣るのですから、それなりの装備と覚悟が必要です。帽子と 日焼け止めクリームは必須です。服装はできるだけ長袖のものに して直接日光に当たる面積を減らすようにしましょう。また、十 分な飲料水も忘れないようにしてください。
■仕掛けと釣法
キス釣りといえば、砂浜での投げ釣りや、船からの天秤釣りが一 般的ですが、横浜港では「チョイ投げ」でいけます。チョイ投げ というのはほんの10数メートルほど軽く仕掛けを投げる釣りの ことです。軽い投げ仕掛けを10メートルほど沖に投げて堤防際 まで探ってくると、途中でキスがかかってきます。サーフの投げ 釣りのように、置き竿にして待っていても釣果は伸びません。ど んどん場所を移動して、できるだけ多くのポイントを探るように しましょう。
1)竿、リール、ライン
竿は15号程度、長さは3メートル程度の軽い投げ竿か、固めの 磯竿がいいでしょう。それに3000番以下の小型のスピニング リールをセットします。リールには3号程度の蛍光色の道糸を1 50メートルほど巻いておきます。本格的な投げ釣りと違って仕 掛けが軽いので、力糸などは必要ないでしょう。
2)仕掛け
沖堤でのキス釣りで私がよく使うのは全遊動型の「船キス天秤」 です。これに長さが50センチ程度の2本針投げ仕掛けを付けま す。仕掛けのキス針は7〜8号程度でいいでしょう。この天秤に ナス型オモリの5〜8号程度をつけて軽く沖に投げるわけです。 全遊動型を使うのは、魚のアタリが直接感じられるからです
新型のものはラインがピンクのパイプの中を通るので、ラインの トラブルは少ないのですが、パイプが曲っている分、クッション になってしまうので、わたしは、より直接的に魚の反応を感じら れる伝統型のものを好んで使います。

(写真:船天秤の新型と伝統型)
3)エサと釣り方
キス釣りのエサの定番は「ジャリメ」と呼ばれる小型のイソメで す。アオイソメで大型のキスを狙うこともあります。これを鉤に チョン掛けにします。15メートルほど沖に仕掛けを投げて、着 底後10秒ほどアタリを待ちます。アタリがなければ、竿を立て るかリールを巻いて、仕掛けを1メートル程引き寄せます。こう して足元まで探ってきます。横浜沖堤では、キスは足元でも食っ てくるからです。
キスはエサを見つけると吸い込むようにエサを咥え、そのまま反 転してエサを持って行こうとします。そのために、通常、アタリ はかなり強烈に出ます。「ブルブル、グィーン」という独特のア タリです。特に大合わせの必要はありません。そのまま軽く竿を 立ててラインを巻いてくるだけでOKです。
キスは通常は群れで泳いでいるので、1尾かかってもしばらくそ こに仕掛けを止めておくと、さらにもう1尾がかかることがあり ますから追い食いを期待するのもいいでしょう。
■釣り味と食味
キスはアベレージで20センチ程度、大型でも25センチ程度な ので、竿が大きくしなるほどの手ごたえがある釣りではありませ ん。しかし、小型ながら鉤がかりしたときの「ブルブル」っとい う感触や、その後の「グィーン」という引き味は、十分に楽しめ るものです。キス釣りは基本的には「数釣りゲーム」ですが、沖 堤では4時間で10数尾程度というところでしょう。でも、これ だけあれば今夜のおかずには十分です。小型は天麩羅に、大型は 塩焼きや刺身で楽しみましょう。これに冷たいビールでもあれば 言うことはありません。キスは釣り味、食味とも手軽に楽しめる 魚です。

(写真:まな板の上のキス)
■ポイント
キスのいる場所は基本的には砂地です。ただ、砂地と言っても海 底には波でできたわずかな高低差があり、平坦ではありません。 その窪みや岩礁あたりにキスはいるようです。しかし、横浜港は ほとんどがこうした砂地ですからそのどこにいるのかわかりませ ん。とにかく、できるだけ広い範囲を次々と探り続けることが釣 果を伸ばすコツです。サーフでの投げ釣りのように、置き竿にし て待っていては釣果は伸びないでしょう。


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