旧赤灯台

(きゅうあかとうだい)

最終更新日:2006年7月26日

■概 要
旧赤灯台(通称「旧赤」)は、横浜港の最も奥に位置する堤防の ひとつで、旧白灯台と対になって設置されています。北北西から 南南東に向かって約300メートルほどもあり、横浜沖堤群の中 で最も長い堤防です。南端部には赤い灯台が設置されておりそれ が「旧赤灯台」と呼ばれる所以です。
ここはクロダイを始め、アイナメやスズキなどの釣果が比較的安 定している堤防で、足場も比較的良いことから、ビギナーからベ テランまで、多くの釣り人が訪れます。
(渡船から見た赤灯台部分の遠景)

(概略平面図:寸法は不比例)
■詳 細
赤灯台側から堤防の全体を見たところ。外側に張り出して大きく 湾曲しているのがわかります。写真右手が外側です。300メー トルもあると端から端まで歩くだけでも大変です。それだけ探る ポイントも多いわけで、お楽しみはいっぱいです。
(堤防のほぼ全景)
赤灯台の部分です。このような灯台の土台部分を「オカマ」と呼 びます。もし、釣りの最中に強風でも吹いてきたら、ここの壁の 陰に隠れれば風を防ぐことができます。このオカマの周辺は、ゴ ロタ石が入っており、クロダイのポイントにもなっています。た だ、それだけ根掛かりもきついですから、仕掛けを底に這わせて いると針が何本あっても足りませんよ。
(「オカマ」部分)
灯台から数メートルの位置に、太陽電池を設置したやぐらが立っ ています。重要な港湾設備ですから、くれぐれもよじ登って遊んだ りしないようにしてください。通常、渡船はこの付近に接岸しま す。
(太陽電池櫓)
数年前、中央付近の内側10メートル程度の沖に大きなストラク チャーが2基設置されました。正体は未だにわかりませんが、ス ズキの居つくポイントになっています。ただ、うまく取り込まな いと、柱の間にもぐられて、ラインブレイクします。このあたり は極端な浅瀬になっていますが、意外な大物が潜んでいることが あります。
(ストラクチャー)
このように、水中の部分も柱状になっているので、この際にルアーを落として、中にいるスズキを誘い出します。
(干潮時のストラクチャー)
北側の先端部です。こちらは水深がだいぶ浅くなります。しかし 水深が浅くてもスズキやクロダイはいます。ただ、この先端部の 両側は根掛かりも多いので気をつけましょう。
(北先端部)
■釣りもの
この堤防での釣りものは、クロダイ、スズキ、アイナメ、メバル 等です。春から夏にかけては、クロダイの釣り場となり、ヘチ竿 に逆さ桶をもったクロダイ師たちが、堤防の端から端までを探り 歩きます。秋に入ると、ここはスズキ狙いのルアーマンで賑わい ます。朝はかなり混雑しますが、たいていのルアーマンは、午前 10時くらいで引き上げますから、ゆっくりやりたい人はそのあ との時間を狙うとよいでしょう。日中はヒット率は落ちますが、 全く釣れないわけではありません。突然大型が上がったり、入れ 食いになったりすることもあります。
◆◆ご注意!◆◆
この堤防は、高さが低い割には比較的しのぎやすい場所です。よ ほどの強風で釣りにならなくても、灯台のまわりが高い塀で囲ま れていますから、そこへ逃げ込めばなんとか助かります。ただ、 やはり低い堤防ですから、普段の釣りの時にも常に周囲に気をく ばり、大きなうねりがきたら、速やかに最上段に退避してくださ い。(大きなうねりの前には必ず潮位が極端に下がります)大潮 の満潮時にはうねりの一部が最上段を襲うこともありますから、 持ち物や釣り道具などは、常に身につけておくか、灯台の周囲に 置いておくようにしてください。


「横浜港の沖堤群」に戻る

「横浜沖堤釣魚三昧」表紙に戻る