沖赤灯台

(おきあかとうだい)

最終更新日:2006年7月15日

■概 要
沖赤灯台(通称「赤灯」)は、ちょうどベイブリッジの真下に位置 する沖堤のひとつで、沖白灯台と対になって設置されています。こ の沖堤は、いわゆる堤防部分が非常に短いのが特徴です。それでも クロダイ、スズキ、カレイなどの実績が高く、ベテラン釣り師が好 んで通います。
(概略平面図:寸法は不比例)

■詳 細
これが沖赤灯台の灯台部分です。大きな機械室を伴った、とても立 派な灯台です。風が強い日などは、この灯台の陰に入れば、しのぐ ことができます。渡船はここに着きます。
(灯台部分)
ここが沖赤灯台の堤防部分です。長さは20メートル程度でしょう か、とても短いです。この内側、外側ともクロダイのポイントです。 堤防先端から船道にルアーを投げて、シーバスを狙うこともできま す。
(堤防部分)
機械室に掲示された銘板です。これによると、この灯台の正式名称 は「横浜外防波堤北灯台」ということです。「外」というのは、こ れよりも内側にある「旧赤灯台」などに対して外側、ということで しょうか。造られたのは昭和10年のようです。
(銘板)
これは海上保安庁が掲示している注意書きです。「船舶が安全に航 行するための重要な施設なので傷付けたり汚したりしないように> とあります。遵守しましょう。
(注意書き)
赤灯台の通称「オカマ」と呼ばれる部分です。ここは足場もよく、 周囲には1m程度のコンクリートの壁があるので、カレイ釣りの人 はここに投げ竿を並べます。ただ、多くの人が楽しめるよう、置き 竿は3本以内にしましょう。満潮時にはここにもうねりが上がりま すから荷物などは置いておかないようにしましょう。
(オカマ部分)
堤防部の断面はこのような感じです。海面からは2mくらいありま す。クロダイやシーバス狙いの釣り人は、この上から外側(写真右 手)も重要なポイントとして狙います。
(堤防部断面)
堤防部はこれでほぼ全景です。見たように、とても短いものです。 左手には一段低い部分があります。ここは幅が1.5m程度ありま すので足場はよいのですが、けっこう滑るので歩く場合は十分に注 意してください。
(堤防部全景:干潮時)
この写真は干潮時の様子ですが、これは満潮時の状況です。このように下 段はほぼ海面ぎりぎりになるので、うねりが来たら確実に足元を掬 われます。特にタグボートによるうねりは強烈なので、その場合は 必ず退避してください。
(堤防部全景:満潮時)
このように、満潮時には下段部は海水に浸ります。この状態だと、 ますます滑りますから、足元には十分注意してください。
(堤防下段部:満潮時)
■眺 望
沖堤から上を見上げると、ちょうど真上にベイブリッジが見えます。 写真は本牧埠頭側を見たところです。向こう左手には沖白灯台が見 えますが、この間の船道を大型客船などが行き交います。
(ベイブリッジ)
沖赤灯台と対になっている「沖白灯台」です。この間はメインの船 道なのですが、ルアーの届く範囲の深さは意外に浅いです。深さは むしろ堤防側の先の船道の方が深いようです。
(沖白灯台)
この円盤状のものは、スカイウォークの先にある「展望台」です。 沖赤灯台のほぼ真上にあります。ここに来るには、大黒埠頭にある スカイウォークの入り口から、ベイブリッジ下の通路を歩いて来な ければなりません。この中には、喫茶室や望遠鏡などがあります。
(スカイウォーク展望台)
沖赤灯台から大黒埠頭を見たところです。中央に小さな黒い塊のよ うなものが見えますが、これが「ハナレ」と呼ばれる沖堤です。こ こにも渡船で渡ることができます。ただ、いつも半分は海水に浸っ ているような堤防なので、初心者には非常に危険です。
(大黒埠頭と「ハナレ」)
大黒埠頭にはいつもこのような大型の貨物船が停泊しています。こ れは、輸出用の自動車を積む専用の貨物船です、実際に傍で見ると あまりの大きさに驚きますよ。
(大黒埠頭の大型貨物船)
■釣りもの
この堤防での釣りものは、クロダイ、アイナメ、スズキ、カレイ等 です。春から夏にかけては、クロダイの釣り場となります。秋から 冬にかけては、ここも沖白灯と同じように「カレイマン」がずらっ と竿を並べます。ただ、カレイマンが並べるのは灯台側ですから堤 防部にはあまり影響はありません。ルアーでのシーバスは通年狙う ことができます。
◆◆ご注意!◆◆
ここは釣り場がせまいので、あまり多くの釣り人が入るわけにはい きません。釣り場での基本ルールは「早い者勝ち」ではありますが それでもみんなが楽しめるよう、少しは譲り合いの気持ちを持つく らいのゆとりがある方が、結果的に楽しい釣りができるものです。 ポイントだからと、1箇所をひとりで占拠するようなことは慎みた いものです。


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