テトラ堤

(てとらてい)

最終更新日:2006年8月7日



■概 要
本牧埠頭のB突堤に接している堤防で、突堤の際にたくさんのテト ラポットが入っているので、ここを「テトラ堤」と呼びます。長さ は50m程度の比較的短い堤防ですが、時折、大型のクロダイやア イナメが上がったりする穴場的な釣り場です。また、夏場には手軽 な投げ釣りでキス釣りを楽しむこともできます。ちなみにB突堤か らの進入は警備が厳重のために不可能です。
(概略平面図:寸法は不比例)
■詳 細
堤防の付け根から先端方向を見た堤防の全景です。右手が外側にな ります。内側には3メートル弱の平らなケーソン面があります。外 側には30センチほどの出っ張りがあります。
(先端方向を望む)
本牧埠頭側を見たところです。埠頭にはクレーンなどの重機が並ん でいますが、最近になって建物類がほとんど撤去されてしまい、見 通しがよくなっています。右手のベース部分は、このように干潮時 には露出しますが、満潮になると波をかぶります。その際には、釣 りは、幅1メートル弱の上部コンクリートからになります。
(本牧埠頭方向を望む)
先端部の近景です。上部コンクリートが少しだけ直角に曲っており そこに小さな白い灯台があります。この周囲が根魚やキスなどのポ イントなので、釣り人が集まりやすい場所です。
(先端部)
堤防全体が低いために、うねりで荷物が流されないように、灯台に 吊るしています。フックやロープなどを用意しておくと便利です。
(先端部の灯台)
堤防付け根部分の近景です。このように、テトラポットは堤防より 高く積まれています。正面の塀は高いので、本牧埠頭に進入するこ とは不可能です。
(堤防付け根)
このように本牧埠頭に沿って、テトラポットが並んでいます。先に なるにつれて、高さが低くなっていきます。テトラポット周辺はク
ロダイ、アイナメ、メジナなどの好ポイントです。
(テトラポット全景)
テトラポットに入るときは、ここからよじ登ることになります。く れぐれも足元をしっかりと固めて行くようにしてください。濡れた コンクリートの上は非常に危険です。
(堤防とテトラポット)
横から見るとラポットがぎっしりあるようですが、これでもけっこ う隙間があり、落下の危険がいっぱいです。十分に注意してくださ い。また、ここはうねりがくると、その波しぶきを頭からかぶるこ とがあります。濡れてもいい服装で行ってください。
(テトラポット)
■眺 望
ここはベイブリッジの橋脚や本牧埠頭に近接しており、あまり良い 眺望は望めません。それに、ベイブリッジを走るトラックの音や、 埠頭で動き回る重機の音がかなりうるさく、旧白灯台などのように 静かに、のんびりと釣りをしたい人には不向きな堤防かもしれませ ん。写真は100メートルほど先にある「沖白灯台」です。
(沖白灯台)
ベイブリッジは下から眺めるとかなりきれいです。でも、車の音は 非常にうるさいのです。
(ベイブリッジ)
左手に見えるのが本牧埠頭です。このあたりは、刑事ものの撮影な
どによく使われる場所です。
(ベイブリッジと本牧埠頭)
■釣りもの
春にはやはりクロダイが中心です。その他にウミタナゴやメジナな どの小物釣りを楽しむこともできます。夏になると、チョイ投げで キスが上がります。場合によってはヘチでくることもあります。ま た、夏には活きハゼの泳がせやルアーでマゴチ釣りをする人もいま す。40センチ以上のマゴチが出ることもあるようです。冬場はア イナメの季節ですが、ときおり大型が出るため、ここで寒さに耐えて 粘る釣り人もいます。
◆◆ご注意!!◆◆
ここのテトラポットはそれほど大きくはないですが、すき間に転落 すれば非常に危険です。テトラポット上での釣りや移動時には、足 元に細心の注意をしましょう。特に先端部に行くにしたがって海苔 などの付着が多くなりますから、それだけ滑りやすくなります。
また、この堤防は全体が低いために、コンクリートブロックの上に もうねりが這い上がることがあります。荷物や釣具は、灯台などに 固定するなどして、流されないようにしましょう。その際、灯台の 設備を破損しないよう十分に注意してください。

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