第一新堤

(だいいちしんてい)

最終更新日:2006年7月21日


■概 要
第一新堤(通称「新堤)は、横浜港で最も外側に位置する堤防のひ とつで、赤い灯台のある第二新堤と対になって設置されています。 長さは約150m程度で、基本的な構造は南側にあるD突堤と同じ です。北の先端には白い灯台が設置されています。ここは、クロダ イの実績が最も高く、春から秋にかけては、黒鯛師たちが足繁く通 います。その他にもルアーでのスズキや、カレイなども期待できま す。ファミリーフィッシングでは、サビキ釣りでアジの回遊を狙う こともできます。

(概略平面図:寸法は不比例)
■詳 細
堤防部から灯台を見たところです。右手が港の外側です。外側には 高さが2mほどのコンクリートブロックがあります。内側には幅が 5mほどのベースがあり、足場はいいです。
(灯台部全景)
灯台部は1m×二段になっています。その上に、白い灯台が設置さ れています。荷物などは、この灯台のあたりに置いておくとよいで しょう。
(堤防付け根部分)
灯台のあるオカマ部に上がってみると、先端の部分に深さ1mほど の窪みがあります。投げ釣りの竿を置くのには便利です。オカマ部 の淵から海面までは約3mほどあります。
(オカマ部分)
灯台部から見た堤防の全景です。堤防部はこのように単純な形状が 続きます。こうした単調な堤防の場合は、丹念に探っていくしかあ りません。自分なりのポイントを見つけるまでは。
(オカマから堤防を望む)
ベース部は幅が5mほどあり、海面からの高さは満潮時で約1m程 度です。それでも、うねりがくるとこの面まで水が上がりますから 荷物は灯台付近に置いておくようにしましょう。
(堤防ベース部)
堤防部の南先端です。狭い船道を隔てて向こうに見えるのは「D突 堤」です。その先は、本牧埠頭です。
(南端部)
この船道は幅が20m程度しかありません。小型の船舶しか通りま せんが、けっこう頻繁に往来するので、ここを狙って仕掛けを投入 する際には、船の往来に十分注意してください。仕掛けを船のスク リューに巻き込まれると、簡単に切れてしまいます。置き竿にして いると、竿ごともっていかれます。
(船道)
船道を船舶が走っているところです。このように目の前を行きます から、波も起こります。釣りに夢中になって足をすくわれないよう にしてください。
(船道2)
灯台に設置された銘板です。これによれば、この灯台の正式名称は 「横浜本牧防波堤灯台」というようです。造られたのは昭和45年 ということですから、沖白(赤)灯台から35年後に造られたこと になります。
(銘板)
■眺 望
灯台部から北を望むと、赤い灯台が見えます。あれが、この第一新 堤と対をなす灯台で、以前は「第二新堤」と呼ばれて、渡船で渡る ことができました。現在は、その先に「大黒海釣り公園」ができて しまい、渡船が行かなくなってしまいました。
(第二新堤)
第一新堤の外側は、横浜港の外になります。沖には横浜港への入港 を待って待機している船がたくさん見えます。まさにラッシュ状態 です。
(沖の船団)
外側右手をみると、白いタワーが見えます。これは「横浜港シンボ ルタワー」と呼ばれる展望台です。その先には「本牧海釣り公園」 があります。
(展望台)
内側をみると、彼方にベイブリッジが見えます。こちら方面に投げ 仕掛けを投入して、のんびりとキスやカレイを狙うのもいいもので す。
(ベイブリッジ)
■釣りもの
ここは横浜沖堤の中でクロダイ、アイナメの実績の最も高い釣り場 です。それで、通年この堤防だけに通っている釣り人も少なくあり ません。しかも、大型の実績も多く、初心者からベテランまで混じ って、1年中釣り人の絶えることのない堤防です。ウミタナゴやカ サゴなどの小物も適当に釣れますから子供連れや初心者でも十分に 楽しめるでしょう。
◆◆ご注意!◆◆
高い堤防部は海面からの高さが3メートルほどもあります。しかも 歩ける場所は幅が50センチ程度しかありません。「高所恐怖症」 の人は、やめた方が無難です。また、堤防上には電線があるので、 投げ釣りやルアーの人は仕掛けを電線にひっかけないよう注意して ください。

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